2011.1.14(金)更新
弘南鉄道キ105
2011.1.10(月) 弘南鉄道大鰐線津軽大沢−義塾高校前
Canon EOS 7D EF300mmF2.8L IS ISO100

 北日本への低気圧接近によって冬型の気圧配置が強まり、降雪が大いに期待された成人の日の三連休、今冬初の雪中行軍を敢行した。本州最北の弘南ラッセルへ出撃したのである。今回は単独行である。雪の東北道をワンマン運転で乗り切らなければならない。新幹線なら3時間で行けるようになった青森だが、機材以外に長靴やスコップ、寝袋に防寒着といった耐寒フル装備を持っていかなければならないことを考えると、新幹線という選択肢はない。とはいえ、やはり弘前は遠い。関東からはるばる650kmもあるのだから当たり前ではあるが、雪道となるとなおさらである。半日ひたすら運転し続ける気合いと根性を持って、北に進路を向けたのだった。

 土曜の深夜、東北道を北上していると仙台あたりから雪が降り始めた。まだ半分しか来ていない。はぁ〜先が思いやられる。岩手県に入ると風雪ともに強まり、八戸道との分岐を過ぎると完全に凍結路となった。轍にハンドルをとられるたびに不快な左右の横スベリを感じる。アクセルを踏み続けている右足も座りっ放しの腰も痛い。しかし、もう少し辛抱するしかない。
 1時間後、約10時間を要して何とか黒石ICにたどり着いた。長かった。しかし、着いてしまえば元気なもんである。早速、弘南線の状況を探るために黒石駅に向かう。駅の横では昨年ピカピカに塗り直されたキ104とED333が休んでいた。動きそうな気配はない。
 次は大鰐線である。大鰐駅に到着するとキ105の石炭ストーブから黒煙が上がっている。確定である。今日は走る。先回りして沿線でスタンバイ。初日から調子がいい。

 翌朝、車の屋根には15cmほどの雪が積もっていた。通りで夜中に寒かったわけである。しかし、これだけ降ればラッセルは走るにちがいない。今日も大鰐線を狙うことにする。9時30分、大鰐駅をラッセルが発車する。ん?何だか急に晴れてきた。西には青空が続いている。これは・・・イケる!あと30分は晴れゾーンが続きそうである。お気に入りのカーブに急行する。10時10分、斜光線に半面を照らされた黒い守護神が現れた。昨年と同じアングルじゃないかって?よく見てほしい。今回は主灯が点灯しているし、何と言っても晴れている。バリ晴れはすべてに優先する。

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