2009.11.3(火)更新
キハ183北海
2009.10.12(月) 函館本線余市−仁木
PENTAX 67 II 165mmF2.8 RVP50(+1)

 キハ183迎撃ツアー2日目、荒天が懸念される釧路湿原を捨てて、愛別付近でおおとりを狙った我々は2日続けてヌカで撃沈することとなった。やってらんねぇ。さっさと函館山線に移動してお清めである。小樽で回転寿司を食べ、道の駅余市で車中マルヨ。もちろん就寝前の北海道限定サッポロクラシックは欠かせない。今晩は星雲まで見える星空である。こんなにキレイな星空を初めて見た私であるが、朝っぱらから動き回っていたせいもあり、感動する間もなく秒殺で爆睡したのだったzzz・・・。

 翌朝5時、いつの間にかクソ雲が湧いている(涙)。昨晩の星空はいったいなんだったんだろうか?しかし、移動しないことには始まらないので、身仕度を整えて出発である。今日は銀山−然別間の国道オーバークロスで北海を狙う。C62ニセコの撮影地として有名になったこの場所であるが、天気以外にもう一つ心配があった。今日はSLニセコの運転日。S爺の激パニだけは勘弁願いたい。正直、S爺はウザい。ゴミ箱直行のショッパイ写真しか撮れないくせに、ウンチクと有名ポイントにしがみつくウザさだけはいっちょ前の老害どもである。さらにヤツらは天気を気にしない。最悪である。現地に到着してみると、案の定、S爺と思わしき一団がうごめいており、さらに稲穂峠一帯はS爺の負のオーラに呼び寄せられたのかドス黒いクソ雲に覆われて、200%回復の見込みはなさそうである。
 通過40分前、移動の決断を下す。撤収する我々をS爺たちが怪訝な顔で見ているが、もちろん看板付きの醜いSLに群がるヤツらの方がどうかしているのは言うまでもない。我々は晴れないからといって、アテもなくやみくもに移動するわけではない。こんなときのためにちゃんとバックアップを用意しているのである。峠を下りることわずか15分、余市の平野部はさっきまでのクソ曇りがウソのようなバリ晴れなのであった。アングルもすでに下見済。峠区間と比べるとスケールが小さいのは否めないが、バリ晴れがすべてに優先することは言うまでもない。私はバケ165mm、千ちゃんは300mm×1.4をメインに選択。数年前ならば逆の選択をしていたと思われるが、お互い影響を受け合い、得意なレンズが増えるのはいいことである。午前10時、ヌカ心配無用の青空の下、3日目にしてやっと2つ目の勝ち星をもぎ取ったのだった。

 さあ、今日はこれからカツい追っかけである。交通量が多い国道5号線を避け、岩内から日本海側を経由して長万部方面へ急ぐ。途中、抜くに抜けない大型トラックや抜いてはいけない霊柩車ご一行にブロックされつつも何とか黒松内に先回り。なかなかよさ気なオーバークロスにゲバを据えた。ここにはらるご氏、マダラン星人氏、雲発生注意報氏ら関東から乗り込んできた歴戦の精鋭たちも大集合。しかし、総勢20数名で太陽を応援するものの祈り届かず、またしてもヌカで撃沈・・・。今ツアー3回目のヌカにはもうウンザリである。しかし、それでもキ○ガイ・ネバー・ギブアップ。北海通過3分後にはきれいさっぱり全員撤収。ラストチャンスに賭けるべく、函館へ向かって怒涛の追撃を再開したのだった。
 今回の団臨は特急スジでの運転である。長万部より先、バカ停はない。並行ダイヤで道央道を追走するが、わずか数分のリードしか保てない。前々日に開通したばかりの落部ICを抜け、最後の賭けに出る。料金所を出て最初のパーキングに突入し、機材をひっ掴んでダッシュ。予想通りなら噴火湾をバックに函館本線を見下ろせるハズである。しかし、無情にもここで列車の通過音。眼下に北海を見送りながら、通算2勝3敗、総走行距離1500km超となる秋の大北海道ツアーは閉幕したのだった。お会いしたみなさま、ホントにお疲れさまでした!また今月も行っちゃう?

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