2009.6.13(金)更新
キハ52
2009.5.9(土) 大糸線頸城大野−根知
PENTAX 67 II M★400mmF4ED RVP50(+1)
タラコ

 昨年同様、土日の天気がサッパリだった5月、唯一まともに晴れたのがGW明け直後のこの週末だった。この日のターゲットは、まさかの特急色での出場後、いまだ拝んでもいないT18北越。そろそろ撮らんといかんなぁということで、新潟−金沢往復の2発を仕留めるために盟友・千ちゃんとともに深夜の上信越道を下った。前半以外はさっぱりダメだったGW以来、2週間ぶりの晴れ模様。バリ晴れに飢えた撮り鉄たちが大挙して北陸へ参戦することが予想される週末である。
 北陸道に入り、未明の新潟−富山県境を激走していると、見覚えのある車が追い越し車線をカッ飛んでいく。アレはもしや?併走してドライバーを確認すると、やはりRM誌やJトレイン誌で大活躍の達人M氏であった。達人たるもの、この好天はぜったいに見逃さないのであった。近くのSAで互いに健闘を誓ったのち、我々はさらに西進、倶利伽羅峠を目指した。しかし、富山平野から見上げた山間部は何だか怪しい雲行き。案の定、峠に入るとどんよりクソ曇りになってしまった。一気にトーンダウンの我々は代替案としてとりあえず晴れている区間で夜行列車3連発を押さえることにした。数年前に訪れた逆光の麦畑に向かうと、ここでも見覚えある車。運転席から出てきたのは予想通りのアノお方。仮称まいど!オヤジ。第一声は必ずまいど!で始まるこのダンナ、東北から九州まで全国各地で年に数回はお会いする有名人なのであるが(今年はすでに3回目!)、実は私はこの方の本名を知らない。今度お会いしたらお名前を聞いておくことにしよう。
 代替案の余興はそこそこにT18のポイントを探すが、どこも朝モヤがひどく、無念のタイムアップ。返しを待つまでの間、ETC1000円割引の恩恵に預かり、やってきたのが大糸線である。大糸線素人の私であるが、何といっても相棒は鉄ファン誌のギャラリーを飾った千ちゃんである。素人の私向けにドライブスルーの楽ちんポイントである頸城大野の定番Sカーブを案内してもらった。待つことしばし、朝モヤがやっととれてきた正午前、Sカーブで身をクネらせるタラコ色のキハを迎撃することができた。
 その後は予定通りにT18北越を撮影。しかし、狙い通りに仕留めて喜んだのもつかの間、1週間後に現像から上がったポジを見ると、洗車をしてない先頭車はグレート・ムタばりに顔の横に黒いクマドリができており、撮り直し決定(涙)。そうやすやすとは卒業させてくれないT18なのであった。

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