2011.10.1(土)更新
小湊鐡道キハ200
2011.8.12(金) 小湊鐡道上総鶴舞−上総久保
PENTAX 67 II M★400mmF4ED RVP50(+1)

 千葉県民歴20数年の私であるが、房総半島非電化私鉄の雄、小湊鐡道を初めて訪問したのは恥ずかしながら2011年である。理由は単純。優先度が低かったのである。全国各地の消え行くローカル私鉄やブルトレを追っかけ回すのに忙しかった私にとって、40年以上も車両に変化がなく、今後もしばらく同じ状況が続くと思われた小湊鐵道は優先度が低く、いつも後回しだったのである。しかし、東日本大震災の暗いニュースばかりで日本中が塞ぎ込んでいた2011年春、相棒・千ちゃんと気晴らしに行ってみたら、これがまた面白かったのである。来る列車すべてが撮影対象。抜群のロケーションにもかかわらず、撮影地はほとんど独り占め。撮りたいアングルでいたって平和に撮影することができたのである。
 初訪問からしばらくして2度目の訪問で撮ったのがこの写真である。いすみ鉄道のキハ52を撮影後に日没直前の一発を狙って小湊鐡道にやってきた。林バックのインカーブにバケペンをセット。列車の両数はわからない。とりあえず2両が来てもいいようにアングルを決める。数十分後、林を抜けてきたのは2両編成のキハ200だった。引き付けて視野率90%のファインダーからハミ出るぐらいのタイミングでシャッターを切った。2週間後、現像から上がったスリーブには晩夏のシブイ光線に照らされたキハ200が結像されていたのだった。
 その後、モータースポーツ撮影に夢中だった私は小湊鐡道どころか鉄に出撃することさえしばらくご無沙汰だったのだが、今年こそは鉄をガンバると宣言した。撮りたいアングルはまだ他にもいろいろと見つけてある。というわけで、2012年の目標は小湊鐡道の春夏秋冬コンプリートか?

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