2010.1.31(日)更新
EF64ホキ工臨
2010.1.30(土) 中央本線東山梨
Canon EOS 40D EF500mmF4L IS ISO100
ツラがまえ その弐

 この日、中央東線ではEF64の訓練運転が行われていた。日中の列車は無難に仕留めた。問題は夕方のスジである。列車は16時過ぎに大月を発車して甲府に向かう。日没ギリギリである。南アルプスの高い山々はいともたやすく太陽を覆い隠してしまう。どこで撮ろうか?笹子トンネルの東側は却下である。通過時刻は早いものの太陽が高い山に隠れるのも早い。となると狙いは甲府盆地の東端となる塩山付近である。地図を見ると塩山の甲府側は線路が南西を向く。太陽が沈む方向である。うまくいけば夕日に照らされてギラリ!が撮れるかもしれない。しかし、線路沿いに車を走らせるが、線路脇にはどこもフェンスが設置されて近寄ることができない。上下線の間にも虎紐が張り巡らされ、まともなアングルは期待できそうにない。さて、どうしたもんか。仕方がない。いつものアレを狙うしかないようである。誰もいない東山梨駅の下りホーム端で機材のセットを始める。直前の電車から数人の撮り鉄が降りてきたが、私のいる方には見向きもせず、いつの間にかどこかへ行ってしまった。まあ他人のことなどどうでもエエ。私が良ければすべて良いのである。この日、甲府の日没時刻は17:11。列車の通過は16:45頃。なんとかイケそうである。影をかわすために800mm相当を選択し、上下左右のバランスを調整する。待つことしばし、はるか遠くの塩山駅を通過する機関車が見えた。しかし、列車は遅々として近づいてこない。ジリジリしながらふと後ろを振り返ると、何と!上りあずさが接近!ヤバイ!まさかカブるのか?カブんのか!ゴォォーーー!ふ〜、危ねぇ危ねぇ。轟音と共にカツくスーパーあずさが通過するとノロノロとロクヨンがやってきた。ポールの影が抜けたところでシャッターを切る。即、結果のチェック。デジはこれがありがたい。液晶にはオレンジ色に輝く原色ロクヨンが表示されたのだった。

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