2012.2.26(日)更新
EF65PF貨レ
2012.2.18(土) 成田線下総神崎−大戸
Canon EOS 7D EF500mmF4L IS ISO100
最近は近所で活動中

 およそ5年ぶりの撮影となる鹿島貨物。その間、牽引機は一般型にP型、F型、借り物P501にPF型とさまざまなEF65の見本市だった当時から、いつの間にかPF更新機ばかりのつまらない状況になっていた。しかも、機関車の所属が高崎から新鶴見に変わっていて、四国から黒磯、鹿島までの広範囲を数グループに分けて運用するようになっているらしい。つまり、狙いの機関車が四国に行ってしまうと数ヶ月は戻ってこない。すっかりネタモノからは浦島太郎状態の私だが、さらに衝撃を受けたのはまわりの鉄の会話だった。
「●○▲◎レのカマ番が×??×だったから、■○−◆□で撮ってから追っかけてきた。今日の△◎?◇レは▼□×◎」
 キモい。同業者の私が言うのも何だが、正直キモ過ぎる。百歩譲って列番はいいとしても、カマ番と撮影地をわけわかんねぇ略称で呼ぶのは勘弁してほしい。私にとって理解できるカマ番はロクイチ、パックにPトップ、撮影地の略称はヒガハス、オカポン、ヨコカル、セノハチぐらいのもんである。それ以外の撮影地の略称など、今まで聞いたことがなかった。しかし、彼らは同じ鉄でありながら、私にとって今どきの高校生以上に理解不能な会話をしているのである。そんな鉄ヲタ臭をプンプン醸し出す彼らによると今日の機関車は「徳光」と言うらしい。1093なのでトクミツ。どんな機関車なのかと尋ねてみると、
「ただの更新クソガマですよ」
とのこと。更新機にクソガマも何もねぇだろうと思いつつ、大人の私は礼を言って機材をセッティングしたのだった。
 最近の鹿島貨物は荷の乗りが悪いという。彼ら曰く2〜3両目がスカコキなのは勘弁してほしいらしい。にも関わらず、スッポ抜けの7:3アングルにゲバを張っている。お前ら、そりゃあダメだろ。もうちょっとアングル考えろよ。某氏によると
「彼らはネタ調べるのに8割ぐらい力を使ってますからね。写真撮るのに8割ぐらいは使って欲しいですよ」
と至極当然な見解を得た。もちろん我々は撮ることに100%注力する。ネタは教えてもらうか現地で聞くものである。定番立ち位置から1人離れ、踏切にへばりついてキ○ガイレンズを構える私に対する冷たい視線とアウェイ感満点のヒソヒソ声を感じつつ列車の通過を待つ。
 16時半、はるか遠くから2灯のヘッドライトがジリジリと進んできた。お前ら、カッコいい写真はこうやって撮るんだよ。少しはわかったか?

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